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協会メッセージ


スポーツ吹矢を始める皆様へ

人間にとって“健康”に勝る財産はありません。スポーツ吹矢の創始者である故・青柳清前理事長は、生前よく「日本中の人を、そして世界中の人を健康にしたい。それが私の夢なんです」と私達に語っていました。

もともと中国に渡って気功を学んだ青柳前理事長が、その経験から腹式呼吸が健康に良いと感じていましたが、日本に帰って続けようとしてもなかなか続かない。「なぜ続かないのだろう」と考えた挙句「面白くないからだ」との結論に至ったそうです。そんな時に吹き矢の収集家と出会ったことでひらめいたのがスポーツ吹矢です。当時は誰一人、1メートル20センチの筒が健康につながるなどとは考えもしませんでした。

しかし、「筒に矢を入れて息を思いっきり吐いてフッと吹くことで、腹式呼吸ができる。しかもこれにスポーツ性を加味すれば誰もが楽しめる――これこそ次代の要請に応えられる新スポーツである」と。そんな青柳前理事長の夢を乗せて1998年4月「日本スポーツ吹矢協会」が設立されました。スポーツと吹き矢が合体し、健康スポーツとしてその第一歩を踏み出しました。正に夢の始まりです。

スポーツ吹矢は老若男女を問わず、子供たちも障がいをお持ちの方々でも誰でも安心して楽しめるスポーツです。しかしスポーツですから、基本動作があり、統一された競技ルールや安全な用具が必要です。吐く息だけで矢を飛ばすスポーツとはいえ、時速100キロ以上のスピードが出ます。それだけに安全第一を考え、矢の製作に当たっても先端を丸く改良する等、研究を重ねて来ました。指導者にも安全に対する教育を徹底してきました。幸いなことに全国各地の“吹矢仲間”の皆さんは、今日まで無事故でスポーツ吹矢を実践されています。国内では1000カ所以上の地域支部が設立され、今日も仲間が増えています。

どうぞ、スポーツ吹矢を正しく学び、安全に楽しんでください。そして、健康への道を着実に進んでいってください。

 
一般社団法人日本スポーツ吹矢協会 理事長


スポーツ吹矢の薦め

スポーツ吹矢は、年配の方々や後期高齢者と言われる75歳以上の老人のクラブでも非常に流行している楽しいスポーツである。
長い筒に入れた矢を吹くということは、勢いのよい呼息で矢を的に当てるという弓道にも似た競技であるとともに、良い健康法である。
人間の呼吸型は吸気と呼気の相からなっているが、充分に空気を吸い込んで、勢いよく排気することは、病院や健診センターでの大切な肺機能検査の一つとされている。1呼息1秒間に排気する値を1秒率とも呼んでいる。
  ところで一般人は呼吸運動というと、まず吸気することを深呼吸法の順序と理解しているが、肺胞の中のCO2(二酸化炭素)の多い気体をどう効率的に、しかも充分に排出させるかは非常に大切なことで、肺胞内のCO2が充分に吐き出されてこそ、陰圧になった気道に新しい空気が自然と吸い込まれるわけである。肺胞の中の空気を要領よく、しかも勢いよく吹き出す行動はスポーツ吹矢のエッセンスである。
だからスポーツ吹矢は上手な呼気法、丹田式呼吸法の原理にもかなう呼吸法の実践として大いに推薦したい老人のスポーツと言えると思う。もちろん若い人たちにとってはなおさらのことと言えよう。
 
最高顧問
(聖路加国際大学名誉理事長・聖路加国際病院名誉院長)

対談:2015年10月
(聖路加国際病院にて)
   
 

日野原先生の主宰する「新老人の会」でもスポーツ吹矢サークル活動中
発表会でデモンストレーション



スポーツ吹矢の創始者・協会創設者から

吹き矢は現在でも狩猟などに使われていますが、日本では江戸時代の文献や錦絵にも残っているように、遊技の一つとして広く大衆に親しまれてきました。
吹き矢とスポーツ吹矢、何が違うのでしょうか?
私はかつて健康のために、中国で気功を学び、腹式呼吸が健康によいことを実感しました。しかし日本に帰ってからも続けようと努力しましたが、続かないのです。なぜなら、それはつまらないからです。健康に良くても続かなければ意味がない。そんな時に吹き矢の収集家に会う機会があり、吹き矢と出会いました。「あっこれが探していたものだ」と。

吹くという行為を通して腹式呼吸ができ、おまけに吹き矢のもつゲーム性はわかりやすく楽しい。男女の別なく、子どもから若者も高齢者も障がい者も誰もが楽しめる。
しかし、これだけではスポーツではありません。スポーツですから基本動作があり統一された競技ルールや安全な用具が必要です。そこで、誰もが楽しめる安全な生涯スポーツとして確立し、国民的健康スポーツとして定着させていくために、1998年に(一社)日本スポーツ吹矢協会を設立しました。
なかでも私が最も重視したのが安全面です。吐く息で矢を飛ばすスポーツとはいえ、時速100km以上のスピードが出ます。そのため、特に矢の製作にあたっては徹底して研究を重ね、先端を丸くしたり、競技ルールも厳しく定めました。 安全第一に運営してきたおかげで、幸いなことに無事故で今日に至っています。結果、愛好者が10万人とも言われる日本一の吹矢団体に成長することができました。今も世界各国から、わが国に支部を作りたいという声がたくさん寄せられています。国内では、障がい者団体、学校や行政など、各方面からスポーツ吹矢が求められています。
基本動作の根幹を成す腹式呼吸はスポーツ吹矢の生命線です。腹式呼吸を最も効果的にするために考えられたのがスポーツ吹矢式呼吸法です。
どうぞスポーツ吹矢を正しく学び、安全に楽しんでください。
そして、毎日楽しく続けてくださることによって、ともに健康になりましょう。

「吹き矢」 鈴木春信
(江戸東京博物館所蔵)
 
一般社団法人日本スポーツ吹矢協会 理事長
(1998年4月〜2014年3月まで名称は会長職/2015年6月27日死去)  
 

■吹き矢に託した夢を世界に(協会設立時の会長挨拶より)

日本スポーツ吹矢協会 会長
青柳 清

 只今、会員の皆様のご承認を頂きまして「日本スポーツ吹矢協会」会長になりました青柳でございます。

 本日は全国津々浦々から多数の吹矢愛好家の皆様にご参集いただいた上、このように盛大な「日本スポーツ吹矢協会」設立総会を開催することができ、また、第一回競技大会を実施することができましたことを、共に喜びあいたいと思います。おめでとうございます。遠くは徳島県より車椅子でご参加の方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。

 現今の日本は、右を向いても左を向いても、暗い話題ばかりになってしまいました。そして、萎縮して気詰まりがちな世の中になると、人々はいつしか存分に息を吐いたり吸ったりすることを忘れてしまいました。そこで私たちは思いっきり息を吐き思いっきり息を吸い、一瞬にして吹く<Xポーツ吹矢で世の中をもっと明るくし、日本をもっともっと健康的な国にしていきたいと思う次第です。

 私は、皆様の吹矢に託した思いが大きなうねりとなり、そのうねりがさらに大きなうねりを呼び、やがて千波万波となって日本中はもちろん世界にも、大きく広がっていきますことを心から祈っています。その第一歩として、まずは今日お集まりの皆様が、これから地元にお帰りになって、今度はご自身が主催者となって、競技会なり大会なりを開催してくださいますことをお願いしまして、私の挨拶といたします。

平成10年(1998年)4月
※当時名称のまま表記